飼い主さんが褒めたら、わんちゃんは喜びますか？

わんちゃんと飼い主様の練習中、私はよく、犬を褒めてください、と言いますが、必ずしも、飼い主さんがわんちゃんを褒める＝わんちゃんが喜ぶ、とは限りません。

多くの飼い主さんは犬を褒めようとして、いい子ね！と言いながら両手でわんちゃんの頭を必死に撫でたり、体をわしゃわしゃ触りながら可愛がろうとします。

それで本当に喜ぶわんちゃんも勿論いますが、結構な割合で、そうやって触られるのが嫌い＝罰を受けている、と捉えているわんちゃんは多いと感じています。

飼い主さんが褒めながら頭を撫でている時に、わんちゃんがさっと後ろへ下がったり両手からすり抜けたりしたら、それはわんちゃんが嫌がっているという事なのです。

ご自分のわんちゃんが、どの位までなら頭や体を気持ち良さそうに触らせてくれるかを、飼い主さんは知らなくてはなりません。

最初の3回位は撫でさせてくれるのに、それ以上続けると下がって逃げるというのであれば、3回撫でるまでがご褒美です。それ以上触るのはやめましょう。

わんちゃんによっては、頭を1度撫でようとするだけでも、さっと避ける子がいます。

そういうわんちゃんの場合は、代わりに顎をそっと撫でてみるとか、肩をポンと触ってみるとか、或いは言葉で褒めるだけにするとか色々試しながら、どうすればわんちゃんが喜ぶのかを見つけてあげましょう。

そして、わんちゃんが飼い主さんから頭や体を触られる事をご褒美として捉えられるような練習を行っていきます。

飼い主さんは、ご自分のわんちゃんが喜んでいるのか嫌がっているのかを、よく見極めなくてはなりませんね。